受注 1 件あたりの平均金額
取消されていない受注(status が 'done')について、顧客ごとの「受注 1 件あたりの平均金額」を求めてください。受注 1 件の金額は、その受注の明細の 数量 × 単価 の合計です。列は「顧客名, 平均金額」の順で、平均金額は小数を四捨五入して整数にしてください。平均金額の高い順に並べてください。
この書き方が使えない製品があります そのまま使える: PostgreSQL / MySQL / MariaDB / SQLite / Oracle Database
- SQL Server では使えません(round(x)(引数 1 つ))
- IBM Db2 では使えません(FROM の中の副問い合わせ(派生表)・round(x)(引数 1 つ))
- FROM の中に書く副問い合わせを派生表と呼びます。別名(AS t など)が必須の製品があるので、常に付けておくと安全です。
- 模範解答は round(x) を引数 1 つで呼んでいます。SQL Server と Db2 の ROUND は桁数の指定が必須なので、round(x, 0) と書きます。
この問題で使えるテーブル(名前をタップすると入力できます)
10 行
| 列 | 型 | NULL |
|---|---|---|
| 🔑 | int | 不可 |
| int | 不可 | |
| date | 不可 | |
| text | 不可 |
データを見る(先頭 5 行)
| juchu_id | kokyaku_id | juchu_on | status |
|---|---|---|---|
| 1001 | 1 | 2025-11-05 | done |
| 1002 | 2 | 2025-11-18 | done |
| 1003 | 1 | 2025-12-02 | done |
| 1004 | 3 | 2025-12-09 | cancel |
| 1005 | 4 | 2025-12-24 | done |
17 行
| 列 | 型 | NULL |
|---|---|---|
| 🔑 | int | 不可 |
| 🔑 | int | 不可 |
| int | 不可 | |
| int | 不可 | |
| numeric(10,0) | 不可 |
データを見る(先頭 5 行)
| juchu_id | gyo_no | shohin_id | suryo | tanka |
|---|---|---|---|---|
| 1001 | 1 | 1 | 20 | 180 |
| 1001 | 2 | 2 | 30 | 120 |
| 1002 | 1 | 4 | 2 | 23800 |
| 1002 | 2 | 5 | 1 | 18500 |
| 1003 | 1 | 6 | 4 | 4200 |
5 行
| 列 | 型 | NULL |
|---|---|---|
| 🔑 | int | 不可 |
| text | 不可 | |
| text | 可 | |
| date | 不可 |
データを見る(先頭 5 行)
| kokyaku_id | kokyaku_name | pref | created_on |
|---|---|---|---|
| 1 | 青葉工業 | 東京都 | 2024-05-10 |
| 2 | 白樺物産 | 大阪府 | 2024-08-01 |
| 3 | 黒松システム | 東京都 | 2025-01-15 |
| 4 | 赤坂商会 | NULL | 2025-03-20 |
| 5 | 三田商事 | 愛知県 | 2025-06-01 |
7 行
| 列 | 型 | NULL |
|---|---|---|
| 🔑 | int | 不可 |
| text | 不可 | |
| text | 不可 | |
| numeric(10,0) | 不可 |
データを見る(先頭 5 行)
| shohin_id | shohin_name | category | price |
|---|---|---|---|
| 1 | ノート | 文具 | 180 |
| 2 | ボールペン | 文具 | 120 |
| 3 | 付箋 | 文具 | 250 |
| 4 | デスクチェア | 家具 | 24800 |
| 5 | 書棚 | 家具 | 18500 |
解説
結論
集約を 2 段行いたいときは、1 段目を FROM の中の副問い合わせ(派生表)にして、その結果に対して 2 段目を行います。
なぜ
avg(sum(x)) のように集約関数を入れ子にすることはできません。集約は「行の集まりを 1 行にまとめる」操作なので、2 回まとめたいなら「1 回まとめた結果」という表をいったん作る必要があります。派生表はそのための仕組みです。
★「受注 1 件あたり」と「明細 1 行あたり」は別物です。この 2 つは、受注に明細が 1 行しかない場合には同じ値になります。区別がつくデータで確かめないと、間違ったまま気づけません。この演習のデータは、明細が 1 行の受注と 2 行の受注の両方を含んでいます。
★派生表の GROUP BY に juchu_id を入れる理由: 顧客名だけでまとめると、その顧客の全受注が 1 行になってしまい、受注ごとの合計になりません。「何を 1 行にしたいのか」を先に決めてから GROUP BY を書きます。
⚠️ 同じことは WITH(共通表式)でも書けます。読みやすさの面では WITH が優れており、同じ集計を 2 回参照したい場合は WITH が必要になります。
よくある間違い
①集約を 1 段で済ませて、明細行の平均を出してしまう。②派生表に別名を付け忘れて構文エラーになる。③派生表の中で条件(取消の除外)を書き忘れる。
根拠(一次情報)
- PostgreSQL 18 マニュアル: FROM 句(副問い合わせ)一次情報・確認 2026-07-28
- PostgreSQL 18 マニュアル: 集約関数一次情報・確認 2026-07-28