親を消してもメモは残す
分類の表 bunrui と、メモの表 memo を作り、行を入れてから、分類を 1 つ消してください。bunrui は bunrui_id が整数で主キー、nm が text で NULL を許さない、の 2 列です。memo は memo_id が整数で主キー、bunrui_id が整数で bunrui を参照する外部キー、honbun が text で NULL を許さない、の 3 列で、この順に並べます。分類を消しても**メモ本体は残し**、分類の欄だけを空にしてください。bunrui に (1, 'renraku') と (2, 'gijiroku')、memo に (1, 1, 'いち') と (2, 2, 'に') を入れてから、bunrui_id が 1 の分類を削除します。
この書き方が使えない製品があります そのまま使える: PostgreSQL / MySQL / MariaDB / SQLite / SQL Server
- Oracle Database では使えません(text 型の列) / この問題のほかの構文は未確認です
未確認: IBM Db2
- Oracle Database には text 型がありません。honbun は VARCHAR2 や CLOB に読み替えてください(公式のデータ型の一覧で確認)。
- SQLite は外部キーの構文は通りますが、既定では制約を検査しないので連鎖削除も起きません。PRAGMA foreign_keys = ON を接続ごとに実行する必要があります(SQLite 公式の説明)。
この問題で使えるテーブル(名前をタップすると入力できます)
7 行
| 列 | 型 | NULL |
|---|---|---|
| 🔑 | int | 不可 |
| text | 不可 | |
| int | 可 |
データを見る(先頭 5 行)
| busho_id | busho_name | parent_busho_id |
|---|---|---|
| 1 | 経営 | NULL |
| 2 | 開発 | 1 |
| 3 | 営業 | 1 |
| 4 | 管理 | 1 |
| 5 | 基盤 | 2 |
18 行
| 列 | 型 | NULL |
|---|---|---|
| 🔑 | int | 不可 |
| text | 不可 | |
| int | 可 | |
| int | 可 | |
| numeric(10,0) | 不可 | |
| date | 不可 | |
| date | 可 |
データを見る(先頭 5 行)
| shain_id | name | busho_id | joushi_id | salary | hired_on | taishoku_on |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 鈴木 | 1 | NULL | 980000 | 2014-04-01 | NULL |
| 2 | 佐藤 | 2 | 1 | 720000 | 2016-10-01 | NULL |
| 3 | 田中 | 2 | 2 | 520000 | 2019-04-01 | NULL |
| 4 | 中村 | 2 | 2 | 530000 | 2020-04-01 | NULL |
| 5 | 小林 | 2 | 2 | 445050 | 2024-04-01 | NULL |
解説
結論
ON DELETE SET NULL を書くと、親を消したときに子の参照の欄だけが NULL になり、子の行そのものは残ります。
★消したくないものが子にあるときの選択肢です: 退会した会員の注文履歴、廃止した部署の経費など、「親はもう無いが、記録は残したい」場面で使います。連鎖削除(CASCADE)と正反対の判断です。
★参照の列に NOT NULL は付けられません: NULL を入れる動きなので、両方を書くと消した時点でエラーになります。「必ずどこかに属する」を守りたいなら SET NULL は選べません。既定のまま(消せない)にしてください。
★あとから何のメモか分からなくなります: 分類が NULL の行が増えると、集計から漏れたり、画面に空欄が並んだりします。NULL になった行をどう扱うかまで決めてから使ってください。
⚠️ 親を消したときの動きは information_schema に定義として載っています(delete_rule)。自分で UPDATE して NULL にした場合は、残る行が同じでも定義が違うので区別できます。
根拠(一次情報)
- PostgreSQL 18 マニュアル: 制約(外部キーと ON DELETE)一次情報・確認 2026-09-03
- SQLite: SQLite Foreign Key Support一次情報・確認 2026-09-03
- Oracle Database SQL 言語リファレンス: データ型一次情報・確認 2026-09-03