全社平均を下回る社員
在籍中の社員のうち、給与が「在籍中の社員全体の平均給与」を下回る人を取り出してください。平均を求めるときも退職者は含めません。列は「名前, 給与」の順、給与の高い順に並べ、同額のときは社員番号(shain_id)の小さい順にしてください。
主要 7 製品で通用 そのまま使える: PostgreSQL / MySQL / MariaDB / SQLite / SQL Server / Oracle Database / IBM Db2
- 1 つの値を返す副問い合わせをスカラー副問い合わせと呼びます。2 行以上返るとエラーになります。
- 集約関数は WHERE に直接書けません。平均と比べたいときは、このように副問い合わせにします。
この問題で使えるテーブル(名前をタップすると入力できます)
7 行
| 列 | 型 | NULL |
|---|---|---|
| 🔑 | int | 不可 |
| text | 不可 | |
| int | 可 |
データを見る(先頭 5 行)
| busho_id | busho_name | parent_busho_id |
|---|---|---|
| 1 | 経営 | NULL |
| 2 | 開発 | 1 |
| 3 | 営業 | 1 |
| 4 | 管理 | 1 |
| 5 | 基盤 | 2 |
18 行
| 列 | 型 | NULL |
|---|---|---|
| 🔑 | int | 不可 |
| text | 不可 | |
| int | 可 | |
| int | 可 | |
| numeric(10,0) | 不可 | |
| date | 不可 | |
| date | 可 |
データを見る(先頭 5 行)
| shain_id | name | busho_id | joushi_id | salary | hired_on | taishoku_on |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 鈴木 | 1 | NULL | 980000 | 2014-04-01 | NULL |
| 2 | 佐藤 | 2 | 1 | 720000 | 2016-10-01 | NULL |
| 3 | 田中 | 2 | 2 | 520000 | 2019-04-01 | NULL |
| 4 | 中村 | 2 | 2 | 530000 | 2020-04-01 | NULL |
| 5 | 小林 | 2 | 2 | 445050 | 2024-04-01 | NULL |
解説
結論
括弧の中に SELECT を書き、返ってきた 1 つの値と比較します。
なぜ
WHERE は 1 行ずつ評価される段階なので、表全体をまとめた値である集約関数(avg・sum など)はそこに直接書けません。実際に WHERE salary < avg(salary) と書くとエラーになります。「全体をまとめた値」を先に別の問い合わせで求めてから、その結果と各行を比べる、という 2 段構えにします。
★この問題で一番間違えやすいところ: 条件を 2 か所に書く必要があることです。外側の WHERE(誰を表示するか)と、内側の WHERE(何を母集団として平均を取るか)は別物です。片方だけ書くと、見た目には動くのに基準がずれた答えが出ます。エラーにならないので気づきにくく、実務でも起きる間違いです。
⚠️ 平均は「外れ値」に強く引っぱられます。このデータでは 1 人だけ給与が突出しているため、平均を下回る社員が全体の 3 分の 2 を超えます。「平均以下が多数派」は珍しいことではありません。分布の代表値として平均が適切かどうかは、SQL ではなくデータの性質の問題です。
⚠️ 副問い合わせが 2 行以上を返すと、実行時にエラーになります(「副問い合わせが複数行を返しました」)。1 つの値を返すことが保証できる書き方かどうかを意識してください。
よくある間違い
①WHERE に avg() を直接書いてエラーになる。②母集団の条件を書き忘れる。③不等号の向きを間違える。
根拠(一次情報)
- PostgreSQL 18 マニュアル: 副問い合わせ式一次情報・確認 2026-07-28
- PostgreSQL 18 マニュアル: 集約関数一次情報・確認 2026-07-28