受注金額の累計を出す
取消されていない受注(status が 'done')を受注日の古い順に並べ、受注ごとの金額と、その受注までの累計金額を出してください。金額は 数量 × 単価 の合計です。列は「受注日, 受注番号, 金額, 累計」の順、受注日の古い順に並べてください。
この書き方が使えない製品があります そのまま使える: PostgreSQL / MySQL / MariaDB / SQLite / SQL Server / Oracle Database
未確認: IBM Db2
- 集約関数に OVER を付けると、行をまとめずに集計値を各行へ付けられます。GROUP BY との違いはここです。
- OVER (ORDER BY ...) を書くと、既定の枠は「先頭から現在行まで」になります。標準 SQL で決まっている既定です。
- ウィンドウ関数が使えるのは SQLite 3.25 以降・MySQL 8.0 以降です。
この問題で使えるテーブル(名前をタップすると入力できます)
10 行
| 列 | 型 | NULL |
|---|---|---|
| 🔑 | int | 不可 |
| int | 不可 | |
| date | 不可 | |
| text | 不可 |
データを見る(先頭 5 行)
| juchu_id | kokyaku_id | juchu_on | status |
|---|---|---|---|
| 1001 | 1 | 2025-11-05 | done |
| 1002 | 2 | 2025-11-18 | done |
| 1003 | 1 | 2025-12-02 | done |
| 1004 | 3 | 2025-12-09 | cancel |
| 1005 | 4 | 2025-12-24 | done |
17 行
| 列 | 型 | NULL |
|---|---|---|
| 🔑 | int | 不可 |
| 🔑 | int | 不可 |
| int | 不可 | |
| int | 不可 | |
| numeric(10,0) | 不可 |
データを見る(先頭 5 行)
| juchu_id | gyo_no | shohin_id | suryo | tanka |
|---|---|---|---|---|
| 1001 | 1 | 1 | 20 | 180 |
| 1001 | 2 | 2 | 30 | 120 |
| 1002 | 1 | 4 | 2 | 23800 |
| 1002 | 2 | 5 | 1 | 18500 |
| 1003 | 1 | 6 | 4 | 4200 |
5 行
| 列 | 型 | NULL |
|---|---|---|
| 🔑 | int | 不可 |
| text | 不可 | |
| text | 可 | |
| date | 不可 |
データを見る(先頭 5 行)
| kokyaku_id | kokyaku_name | pref | created_on |
|---|---|---|---|
| 1 | 青葉工業 | 東京都 | 2024-05-10 |
| 2 | 白樺物産 | 大阪府 | 2024-08-01 |
| 3 | 黒松システム | 東京都 | 2025-01-15 |
| 4 | 赤坂商会 | NULL | 2025-03-20 |
| 5 | 三田商事 | 愛知県 | 2025-06-01 |
7 行
| 列 | 型 | NULL |
|---|---|---|
| 🔑 | int | 不可 |
| text | 不可 | |
| text | 不可 | |
| numeric(10,0) | 不可 |
データを見る(先頭 5 行)
| shohin_id | shohin_name | category | price |
|---|---|---|---|
| 1 | ノート | 文具 | 180 |
| 2 | ボールペン | 文具 | 120 |
| 3 | 付箋 | 文具 | 250 |
| 4 | デスクチェア | 家具 | 24800 |
| 5 | 書棚 | 家具 | 18500 |
解説
結論
累計は sum(列) OVER (ORDER BY 並び順) です。GROUP BY の sum と字面は同じですが、働きがまったく違います。
★GROUP BY の集約とウィンドウ関数の違い: GROUP BY の sum は、まとめた行を 1 行に減らします。ウィンドウ関数の sum は、行を減らさずに、各行の隣に計算結果を並べます。「明細を残したまま合計も見たい」という要求は、ウィンドウ関数でなければ表現できません。
★OVER の中の ORDER BY が累計を作ります: OVER () と書くと枠は全行になり、どの行にも同じ総合計が付きます。OVER (ORDER BY 日付) と書くと、枠の既定が「先頭から現在行まで」に変わり、結果として累計になります。ORDER BY を書いたか書かなかったかで意味が変わる、というのがここでの要点です。
★並び順が同じ値のときの注意: 受注日が同じ受注が 2 件あると、どちらを先に足すかが決まらず、累計の途中の値が変わりえます。OVER の ORDER BY には、重複しないキー(ここでは juchu_id)まで含めておくのが安全です。
★2 段構えが必要な理由
1 つの SELECT の中で GROUP BY の結果に対してウィンドウ関数を使うこともできますが(sum(sum(x)) OVER (...) と書けます)、読みにくくなります。派生表や WITH で「受注ごとの金額」という中間の表を作ってから累計を取る方が、意図が明確です。
よくある間違い
①OVER の中の ORDER BY を書き忘れて総合計になる。②GROUP BY のまとめる単位を間違え、受注が複数行に分かれる。③取消などの条件を 1 段目に書き忘れる。
根拠(一次情報)
- PostgreSQL 18 マニュアル: ウィンドウ関数呼び出し(枠の既定)一次情報・確認 2026-07-28
- PostgreSQL 18 マニュアル: ウィンドウ関数一次情報・確認 2026-07-28